■アート・レンタサイクル
  Kawasaki Factory
川崎ファクトリー
 
 
2005年5月4日、マレーシアの青年スポーツ省ダトー・オン・ティー・キアット副大臣が川崎市役所に阿部孝夫市長を訪問した。目的は、貧困のため自転車が購入できずに遠い道のりを登下校している子ども達に川崎の放置自転車の提供を依頼することだった。その後9月7日に303台の自転車を満載したコンテナが陸を離れ、現地のNPOの手によって子ども達に配られた。川崎市には放置自転車プールが何カ所かある。そこには何千台もの放置自転車が所有者が引き取りに来るのを待っている。一定期間に引き取られない場合にはゴミとして処理される。その量は年間約3万台である。私たちはその放置自転車を彫刻として展示することにした。正にリサイクルである。そしてそれをレンタサイクルすることによって、地域の自転車の所有台数を減らし、結果的に放置自転車の数を少なくできないかと考えた。であるから、展示場所には、「材料:放置自転車」と記入し、題名をリ・サイクリングとした。

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