■イベントレポート- 12月3日(土)
  ケンタロー×坪井洋+山本ヤマ
 
  小幡あえ架とのバトルは、ジャズそのものなのだ
やはり小幡あえ架は、山本ヤマに怨念があるのか。昨年につづき山本ヤマの演奏に割り入ってきた。昨年は端的にトランペットを蹴り上げて見せたが、今年は、ドラマーにからむことによって精神的な打撃を与えようとしたのか。
いずれにしろ、女性なのにトランペット、しかもあの神様マイルス・デイビスの繊細な技工が乗り移ったような絶妙な音のゆらぎは、誰をも魅了する。
こういった異分野対決はここ川崎ファクトリーは昨年のカフェアウマン以来当たり前にさえなっている。であるから、例えば、ここを単なるジャズライブの舞台として使いたいをいう要望が来ても、川崎ファクトリーの一員だと思っているひとたちは反応しない。なにか現状を打破しようとしている試みつまり劇的な実験場として捉えていただかなければ、支援する側もやる気が出ない。そういった場となっていることに気づかされるのだ。
 

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