■イベントレポート- 11月23日(水)
  臨港屋形船ツアー
by 田中友章
TANAKA Tomoaki
 
  陸と海が切り離された歴史
昨年の臨港ツアーは、公共の立派な舟を借りて、川崎市役所の牧葉子さんによる、立地する企業に関する解説が行われたが、今年は、川崎市在住の建築家田中友章氏による屋形船を使ったツアー。田中さんのこだわりは、埋め立てや工業化によって海とまちとが分断されていった歴史である。参加者の中には田中さんが主催する「登戸遊園隊」のメンバーや飯塚川崎市議会議員も出席しており、なんとか川崎市の臨港部と生活が連続しないかという、まちづくりの視点への関心の高さがうかがわれた。
川崎ファクトリーは拠点が臨港部にあるが、実際には海の気配はまったく感じていない。世界の臨港部では芸術文化による活発な活動が随所で生じている。まだまだ小さな活動であるが、丹念に忍耐強い活動によってしか、地元で文化を根付かすことはできないのではないか。
 
 

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