■アーティストトーク- 11月12日(土)
  柴田芳作  SHIBATA Housaku
 
国家と人間の危機的状況

柴田の作品は、犠牲者を象徴した幾種類かの動物。脳味噌を象徴したオブジェ。そして国を象徴とする形。それらには、時に白や黒、赤が塗られ、意味を明解にしていく。赤は血や日本の国旗、時として韓国の赤やソ連の赤をも象徴する。黒は、焦げた大地や焼けた肉体を。今回のかわさきでは、芝生に散らばった脳味噌と脳天気な花たち。これらはまさに幸せぼけした日本人を象徴しているかのようである。

たまたまアーティストトークの日にマレーシアから青年スポーツ省の副大臣の一家が同席しており、国家間の危機的な状況を表現したその作品たちを感心して見入っていた。
 
 
   

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