■アーティストトーク- 10月29日(土)
  建畠朔弥 TATEHATA Sakuya
 
敷地に漂う作品

昨年のビール缶に引き続いての連作。
市販されているアルミのビールの表面塗装をサンドブラストによってはがした缶を素材としている。それは都市の象徴なのだそうだ。

今年のビール缶は昨年ビール缶を再利用したものだが、トップに ポリエステル樹脂をかぶせてある。それとセメント+石膏とを合体させてあり、さらに分割して敷地に配置させた。

建畠は作品の位置を決めるのに、敷地のあちこちから眺め、指示を与え続けて決めていった。敷地との対話はその時に行われるのだ。

建畠の彫刻は、JFEふれあい祭りの時に子ども達によって破壊された。それを建畠は見ていて怒ることはしなかった。怒らない自分を発見して驚いたのだそうだ。通常の個展では、機械的な人間のようなものをいくつか並べるオブジェを製作している。かわさきでは、敷地から刺激を受けて、むしろ以前の作品と呼応しているかのようである。
 
 
 

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